地域の子育て支援イベント 初のオンライン開催 各園が協力して動画づくり

静岡県沼津市内の幼稚園が毎年実施する子育て支援イベント「おやこんぼフェスタ」のオンライン開催が決定。各園が未就園児向けの動画づくりに取り組んでいます。

 毎年6月に沼津私立幼稚園協会主催で実施していた「おやこんぼフェスタ」は、愉快な家族時間を提案することを目的に市内の幼稚園が親子で一緒に楽しめるブースを企画・出展するイベントです。毎年、約4500名が参加する地域の恒例行事でした。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、実施困難に。そこで2020年は、在園児・未就園児の親子が楽しめる動画コンテンツをオンラインで配信することを決めました。

 配信ツールとして選んだのは、パステルIT新聞が提供する無料動画配信アプリ「てのりの」です。同協会で1つのアカウントを作成し、参加する市内20カ園で共有。「歌・あそびうた」「絵本・紙芝居」「親子体操」「製作あそび」「ダンス」など、多様なコンテンツを各園が分担して作成し、てのりのに投稿します。

 動画撮影やアプリに不慣れな園は得意な園がフォローするなど、相談しやすい体制も整備。各園が作成したコンテンツを共有することで、保育実践を参考にし合えることも新たな発見でした。

 おやこんぼフェスタin Web実行委員会会長の鶴谷主一先生(学校法人松濤学園はらまち幼稚園)は、オンライン開催の試みについて、「おやこんぼフェスタは未就園児との大事な接点。中止するのではなく、『できる形』を考えたかった」と語ります。

 各園は、動画を視聴できる専用コードを記載したチラシを園や市内公共施設で周知。動画コンテンツを9月1日に沼津市内の親子に向けて公開予定です。

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

注目の話題