自立・創造、相互支援、感動・共感がテーマ 子育て問題解決へ保育者が夢を発表

夢実現時のシーンが体験できるような写真を多用した発表

 2019年2月3日、東京都小金井市にて、子どもや子育てに優しい社会づくりを目指した「保育ドリームプラン・プレゼンテーション2019」が開催されました。

 こどもの王国保育園(東京都豊島区)の菊地奈津美園長が代表を務める「保育ドリームプラン・プレゼンテーション(通称:保育ドリプラ)」は、保育や子どものまわりにある様々な課題に向かい、子どもたちの健やかな育ちを実現させるための夢を発表するイベントです。開催は今年で5回目。ただ事業計画を説明するのではなく、その事業が社会に広まったときのシーンを体験できるよう、投影する写真の登場人物の気持ちを表現してセリフ調に語る手法は、観客の共感や感動を刺激します。個性を伸ばせるよう保育者の卵のフォローをしたり、子育てママを心身ともに癒したりと、様々な視点から子どもの育ちを支えようと夢を語る5名の保育関係者が登壇。半年前から事業計画と発表の準備を進めてきました。

 「大人でも乗り越えることが困難な問題に、子どもも直面している。そんな子ども1人ひとりの一歩一歩を、大人1人ひとりが一歩一歩支えていけば、それぞれはほんの小さな一歩でも社会を変える大きなきっかけとなる」と語るのは、登壇者の1人である、保育者の栗林智恵子さんです。これまで児童養護施設で働いてきた経験からの気付きを活かし、自身は公園などでの絵本の読み聞かせを通して身近な支えとなる存在を目指したいという栗林さんの想いに、多くの観客が感動していました。「親や教育関係者だけでなく、地域のみんなと一緒に、子どもたちが愛情たっぷりに育つ社会をつくりたい」と菊地代表も語っています。保育ドリプラ2020もすでに開催が決定。夢を語る保育者を目指してみては?

こどもの王国保育園
執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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