AI時代を生き抜く園経営のセミナー 園経営者が行う採用・働き方改革

園経営者に「人にしかできないことを考えよう」と語る大西氏
 11月30日、パステルIT新聞主催の「第8回 園づくり、人づくりのためのIT経営実践フォーラム」が東京国際フォーラムにて開催されました。

AIの特性から考える子どもが育みたい力

 今年のテーマは、「AI時代にふさわしい採用活動や働き方改革を考える」。会場には100名以上の園関係者が集まりました。

 第1講座には、「いちばんやさしいAI超入門~AIは社会や仕事をどう変える?~」と題して、株式会社NTTドコモに勤め、博士(理学)でもあり、「やさしいAI超入門」(マイナビ出版)の著者である大西可奈子氏が登壇。「AIは『分類すること』が得意だが、人のように理由・意味を想像できない」とした上で、「AIにどんなデータがどれだけ必要か、そしてそれをどうやって準備するかを人が考えることが大切。そのためにも子どもには柔軟性・多角的視野・創造性を身に着けてほしい」と語りました。

法人ストーリー 教育ブランドが鍵に

 第2講座は、学校法人野上学園(東京都杉並区)の主事であり、社会福祉法人風の森を統括されている野上美希氏が「女性目線で構築する、保育者の採用・キャリア支援・メンタルケアのしくみ」について講演しました。「採用に大切なのはストーリー。法人のなりたちから、現在、未来にどうありたいかをSNSで発信することで共感が生まれる。その共感が採用や保育者の定着につながる」と語りました。

 第3講座では、ファンが集まる学園実現会代表の石田敦志氏が登壇し、「社会の構造変化を感じて園経営をしよう」というテーマで講演。保育の無償化によって2歳から幼児教育を受けさせたいニーズが高まることを受け、就労支援体制の強化には「選考基準からピアノを除いたほうがよい」、教育ブランドのつくり方には「人生を楽しんでいる大人の姿を子どもが見られる園づくりが大切」と語り、参加者は多くの気づきが得られたようでした。

保育者が元気に働ける業務改善とICT

 この他、働きやすい職場づくり、求人募集に関するトピックスも紹介されました。「保育士・幼稚園教諭の働きやすい職場づくり」事業に取り組んでいる、静岡県藤枝市健康福祉部児童課の主幹兼子育て政策係長である藁科重人氏からは、市内全園で実施中のワークショップ(下記記事)を中心に、幼稚園を含む教育・保育施設の課題解決を行政が先導し、カテゴリの異なる各施設間で切磋琢磨していく官民協働スタイルが示されました。また、最近CMで話題の求人情報専門検索エンジン「Indeed(インディード)」の神田桂吾氏からは、求職者を直接園のWebサイトに誘導する方法が紹介されました。

 午前には「ICTで変わる園業務セミナー」を開催。ICT活用をイメージできる「未来の園マップ」の紹介や、ICTをうまく活用している園の事例を検証しながら、園の課題解決を実現するための業務分析やICT導入における考え方が共有がされ、会場は終日賑わっていました。

執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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