3年後、5年後の経営を考える なぜ職員は育たない?1

執筆者
大嶽広展

株式会社船井総合研究所
保育事業コンサルティングチームリーダー

保育園の組織改善、オペレーション体制の整備・保育所新規開設支援で多くの成功を導き出している。NHK「おはよう日本」他出演多数。
【問合】03-6212-2931

 さて、今回からはテーマを変えてお話してまいりましょう。

 幼稚園や認可保育所の理事長、園長と話をしていて常々感じるのが、みなさんは「職員の育成に困っている」ということです。

 しかし、ここではっきり申し上げます。「育てる」という発想を捨ててください。これは一般企業でもそうなのですが、職員は「育つ」ものなのです。となれば、最も重要なのが「環境づくり」ということになります。

 では、「どんな環境」で「どんな職員」を結果的に「育てる」のでしょうか。

  • 1. 仕組み
  • 2. 文化

 環境とは大きく、この2つなのですが、その中で、「自ら気づき、行動できる職員」、つまり「自立型職員」に育ってもらうのです。

 そして、その環境づくりをするのは誰でしょうか?もちろん、経営トップの理事長や園長は対象になります。そして、育成対象となる最も重要なポジションは、現場園長及び主任、主任候補となります。

 次回からはその伝達方法、浸透方法についてお伝えしていきます。

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