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執筆者
原英洋

株式会社 ふらここ 代表取締役
スタイルディレクター

“人形文化を通じて、世界中の人々の心をほっとなごませたい!”を理念に、日本初の若手人形師のコラボレーションによる人形工房『ふらここ』を主宰。

 年賀状では、干支のウサギがデザインされています。ただ、本来「干支(えと)」とは、「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」を組み合わせたものなので、正確には「辛卯(かのとう・しんぼう)」とな...
 12月22日は、冬至。この日は1年で最も昼が短く、夜の長い日です。寒さもこの頃より本格的になりますが、この日から昼が徐々に長くなってゆくことから、“太陽がよみがえる日”として世界各地で冬至祭が祝われてい...
 旧暦9月13日の夜を十三夜といいます。昔から、十三夜の月は十五夜と並ぶ名月だといわれています。そして、十五夜だけ月見をすることを「片見月」とも言うそうで、それほど十三夜の月は美しいとして、古くから日...
 8月といえばお盆。13 日の夕方にご先祖や故人の精霊をお迎えし、16日に送ります。本来は旧暦7月の行事ですが、現代では月遅れで行う地方が多くなりました。お盆の時期に行われる盆踊りは、この世に戻ってきた精...
 長雨が続く梅雨の季節。いにしえの人々は、体調を崩しやすいこの時期に、蓬(よもぎ)や菖蒲(しょうぶ)などの薬草を野山に摘みに行く「薬狩り」の行事を楽しみました。  また、紫陽花(あじさい)や花菖蒲な...
 4月は、草木が若々しく伸び盛り、緑がまぶしい季節。そして、新年度がスタートする月。世界各国が9月を新年度の始まりとする中、日本では、桜の季節である4月が人生の門出にふさわしい時期と考えられたようです...
 2月11日は、「建国記念の日」。国民の祝日のひとつで、法律には“建国をしのび、国を愛する心を養う” 日と定められています。『日本書紀』によると、この日は初代の天皇である神武天皇(じんむてんのう)が即位...
 普段はなかなかできない所まできれいにし、新しい年を気持ちよく迎える。大掃除は、今も昔も変わらない年末の重要な行事ですが、古くは「煤払い(すすはらい)」といって、12月13日に行なわれていました。また...
 10月2日は、十五夜。この日に見える月は1年中で最も美しいといわれ、中秋の名月として親しまれています。十五夜とは旧暦8月15日の夜のことですが、旧暦では7月から9月が秋なので、秋の真ん中ということで中秋と...
 8月といえば、お盆。お盆とは、1年に1回(13日から15日までの3日間)里帰りされるご先祖を家族全員でお迎えし、生前のご恩に感謝する行事です。今は亡きご先祖の精霊を、どうお迎えしようか、どうおもてなしを...
 7月7日は、七夕。七夕とは、織姫と彦星が1年に1度だけ会うことができる日。織姫は、こと座のベガ。彦星は、わし座のアルタイル。この2つの星が、視覚的に最も接近するのが七夕の夜。仕事をせずに遊び暮らした織...
 6月は梅雨の季節。梅雨とは、この頃ちょうど梅の実が熟すことから、この名前で呼ばれるようになりました。梅雨時といえば、雨に濡れた紫陽花(あじさい)や初夏の夜を幻想的に彩る蛍(ほたる)が、私たちの目を...
 5月5日は、端午の節句。端午の節句は奈良時代(約1250年前)に中国から伝わり、現代では、男子の健やかな成長を祝う行事として定着しています。もともとは、特別な力があると信じられていた「菖蒲(しょうぶ)...
 4月といえば、お花見。お花見とは本来、田植えを始める前に田の神を山からお迎えし、ご馳走を供えて豊作を願う行事として始まりました。また、桜の花は日本の国花でもあり、花冷え、花曇りなどお天気を表す言葉...
 女の子のお祭りとして親しまれている3月3日のひな祭り。ひな祭りの始まりは、平安時代。平安貴族が楽しんだ「ひいな遊び」という人形遊びと、身のけがれを紙で作った「人形(ひとがた)」に移して川に流す行事...
 2月3日は「節分」。節分とは、「季節の分かれ目」という意味で、四季(春夏秋冬)の始まりである「立春」の前日です。そして、家の中から悪いものを追い出し、素敵な春が始まるように豆まきをします。豆まきは...