偽のセキュリティ警告に注意。 2023年5月、相談件数過去最高に

Q.今月のお悩み
 パソコンでインターネットを開いていたら、セキュリティの警告が表示されました。あやしいと思ったのですが、何度も画面に出てくるのでウイルスに感染していないか心配です。

A.偽の警告に注意。5月、相談件数過去最高に

 IPA(情報処理推進機構)によると、パソコンのブラウザ画面に偽のセキュリティ警告が表示される相談件数が2023年5月に過去最高を記録しました(2023年8月時点)。これは別名「サポート詐欺」と呼ばれています。その手口は、まずパソコンでインターネットを閲覧中にセキュリティ警告と電話番号等を表示。電話をかけるとサポートのためにコンビニへプリペイドカードを購入に行くよう促され、カード番号を入力させたり、遠隔操作をするためのソフトをダウンロードさせたりします。偽のセキュリティ警告画面には、実在する企業名(例:マイクロソフト)やサービスロゴ、パソコンのデータが外部へ流出しているような画像が表示され、焦燥感をあおる表現が目立ちます。

 突然大音量で警告音がなった場合は焦らずパソコンの音量を下げましょう。もし警告が表示されても、Alt+F4キーを押してウィンドウを強制終了させることができれば特に心配しなくて大丈夫です。

 いずれにしても、このような偽セキュリティ警告が表示された場合、すぐにシステム担当業者に相談してみましょう。くれぐれも独自で対処するため電話をかけたりソフトのダウンロードに応じたりしないようにしましょう。

執筆者
芦川桃香

取材・執筆を担当。地方IT企業の広報目線で、地元企業の採用活動やオンライン配信などを支援。

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