SMSを悪用した「スミッシング詐欺」に注意

SMSに届くスミッシング詐欺のメッセージ

Q.今月のお悩み
 SMSに宅配便の不在通知や携帯電話の料金の支払いを要求されるメッセージが届きます。本物かどうか判断に迷うことも多いです。どのように対処すればいいでしょうか?

A.SMSを悪用した「スミッシング詐欺」に注意

 「荷物を届けたが不在のため持ち帰った」「携帯電話料金の支払いが確認できていない」などのメッセージがSMS(ショートメッセージ)に届いたことはありませんか? 近年、フィッシング詐欺の中でもSMSを悪用した「スミッシング詐欺」が増加しています。

 その手口は、実在する宅配業者やモバイルキャリアなどを装ったSMSを不特定多数の人に送りつけ、SMSを受け取った人が記載されたURLをタップすると個人情報を詐取されるサイトに誘導されるというものです。漏えいした情報は、様々なサービスへのログインや決済に悪用される場合があります。

 スミッシング詐欺が増えている背景として、SMSの国内総送信数が年々増加していることやメールよりも開封されやすいこと、11桁の組み合わせで送信しやすいこと、電話番号が変わりづらいことなど、詐欺師にとって便利な条件が揃っていることが考えられます。

 不審なSMSが届いたら、記載されているURLはタップせず公式サイトにアクセスし正しい情報を得ましょう。クレジットカード情報や認証コードなどの入力を要求された場合は、本当に必要な手続きなのか、入力先サイトが本物かを一度確認しましょう。

執筆者
芦川桃香

取材・執筆を担当。地方IT企業の広報目線で、地元企業の採用活動やオンライン配信などを支援。

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