AIによる感染防御も登場。最後は人の目で

Q.今月のお悩み
 サイバー攻撃で大企業の工場がストップするという事件以来、園のアドレスにもウイルスメールが毎日のように届いています。今後、どのような対策をしていくことが重要になりますか?

A.AIによる感染防御も登場。最後は人の目で

 送信者が実在する人や企業であっても、「あいさつ文」「添付ファイル」「パスワード」だけなら、それはほぼウイルスメールです。感染再拡大中のマルウェア「Emotet」は、感染したパソコンに侵入後、アドレス帳の情報を窃取し送信者を偽装。ウイルメールの送信に悪用されます。

 最近は、従来のウイルス対策ソフトが検出できないような、未知のウイルスが増加しており、サイバー攻撃による被害も拡大しています。

 こうした中、注目されているのが、AIを活用したウイルス対策ソフトです。これは、常にクラウド上のデータと通信することで、正常と違うファイルを見た目の特徴からウイルスかどうかを判断。メールなどから侵入したマルウェアが、有害な動作を行う前に駆除するため、従来型のソフトに比べて飛躍的に検知率が向上しました。このように現在は「感染を未然に防ぐ」ことがウイルス対策のトレンドになっています。

 サイバー攻撃は、情報流出や組織の機能不全などを起こすため、他人事ではありません。ウィルス対策ソフトをくぐり抜ける方法はたくさんあり、「怪しいメールの添付ファイルは開かない」など、一人ひとりがサイバー攻撃への防御意識を高く持つことが重要です。

AIアンチウイルス「CPMS」公式サイト
執筆者
芦川桃香

取材・執筆を担当。地方IT企業の広報目線で、地元企業の採用活動やオンライン配信などを支援。

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