2019年5月、学校法人高槻双葉学園幼稚園型認定こども園高槻双葉幼稚園(大阪府高槻市)では、園内にてJアラート発令時に爆風から身を守る訓練を行っていました。全国的にも力を入れた危機管理活動をしている同園。地震や津波、火災、不審者などから子どもたちを守るために、発生の時間帯や出火場所、侵入経路などに多様性を持たせて、毎月の避難訓練を行っています。それは、日々保育者たちが感じ取った危険を取りまとめ、危機管理マニュアルへの落とし込みや訓練での実践を徹底しているからこそできること。何か起きたとき、「こうすれば助かったのに……」と後悔をしないために、保育者で構成する危機管理委員会を整備し、保護者からも理解を得ています。
そうした中、さらなる危機管理の徹底を考えて、2018年秋に株式会社ニシハタシステムが提供するIP無線機を導入しました。
現在、理事長と事務主任、そして主幹教諭2名の計4名が使用。普段園内を巡回している主幹教諭と、すぐに連絡が取れるようになりました。同園の岡部圭二理事長は、「リーダー同士で連絡が取り合えることで、その場の状況を一極集中させて把握できる。それができないと、園児たちの安全を守るための、次の行動が的確に判断できない。また、IP無線機には地震速報も表示され、感覚だけでない数値的な情報も大切な判断材料となる」と話します。
万が一に備え、リーダー間の情報共有を徹底することは、園児の安全を守ること、そして保護者に安心を提供することとなり、信頼につながっていました。
専門家から一言
毎月の訓練は流石です。万が一の時に子どもの安全を守る活動を、普段からすることは重要です。IP無線も一役買っていますね。