子育ての知恵が詰まった特別な歌を わらべうたが育む「自主性」

優しい聞き心地が特徴のメロディー
社会福祉法人こばと会こばと保育園(静岡県島田市)は2019年6月、わらべうた研修を企画。わらべうたを知らずに育った若年層も多い今、その魅力を見直しました。

 「わらべうた」は、肉声の歌とともに体を動かすことで五感の発達を促したり、交流を深めたりする遊び歌。しかし、近年は核家族化によって、わらべうたに馴染みのない子育て世代や、曲は知っているものの身体の動かし方や効果を知らない若手保育者も増えています。こばと保育園もその1つ。20代の保育者が多い同園は、わらべうたのレパートリーが少ないという課題を抱えていました。

わらべうたに夢中の園児たち

 同園は、元同僚であり、現在は小紙をはじめとしたメディアやセミナーを通し、園のICT化支援に取り組む橋ケ谷に講師を依頼。10年に及ぶ保育者歴の中で、わらべうたを実践してきた橋ケ谷は、その魅力について、「体調管理や発達促進、心の交流など、1つの歌に子育ての知恵が多く詰まっている」と語ります。

 各年齢の発達状況に適したわらべうたがあり、手や体全体を使ったものや布・人形などの道具を使ったもの、さらには鬼など役割のあるものまで実に幅広い種類があります。

 「役割のあるわらべうたは人とのコミュニケーションを楽しむもの。たとえ勝ち負けがあったとしても、どちらも楽しい工夫がされている。そうした穏やかで安心感のあるわらべうたが子どもの自主性を育てる」と橋ケ谷。本研修会を企画した森下かおる園長は、「子どもたちが自発的に遊ぶ力を育むわらべうたは、自主性を重視した教育改革が進む今の時代にあった遊び」と期待を膨らませます。

 わらべうたの動画を投稿するYoutubeチャンネルやWebサイトは充実しています。改めてその価値を見直してみませんか。

社会福祉法人こばと会こばと保育園
執筆者
服部由実

取材・執筆を担当。保育士経験のあるスタッフと相談しながら“活用しやすいITツール“を発信しています。

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