ネット広告が感染経路に

 検索結果に応じて表示されるWebサイトの広告は、新たな情報へと誘導してくれる貴重な入口。しかし、中にはマルウェアや悪質サイトへ自動的に移動させる悪意ある仕掛けを伴った不正広告「マルバタイジング」もあります。不正広告から誘導された悪質サイトで個人情報を入力して被害に遭ったり、不正広告が掲載されたWebサイトを表示しただけでウイルスに感染してしまったりするのです。

 そもそもネット広告は、ユーザの意思とは関係なく表示されるものであるため、普段通りにインターネットを利用しているうちに、詐欺サイトへ誘導されたり、ウイルスに感染してしまったりします。いつも訪れている信頼できるWebサイトが、ある日突然ウイルスの感染源になってしまうこともあります。今や「怪しいWebサイトを見なければ安全」という常識は通用しないのです。

 不正広告の被害に遭わないためには、まずパソコンのOSやソフトウェアの脆弱性を解消することが重要です。まずは以下のような基本的な対策を徹底しましょう。

  • 1. 更新プログラムを速やかに適用する
  • 2. セキュリティソフトを最新の状態で使用する
  • 3. インターネット上での情報入力は慎重に行うようにする

これらは様々なトラブルに共通するセキュリティ対策でありながら、徹底されていないようです。ぜひ、実践を。

執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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