市場縮小業界における経営方針に「複合化」という考え方があります。幼稚園や保育園における「子育て版地域包括ケア」もこの考えに基づいています。複合化とは、「事業を組み合わせて掛け算的に相乗効果を創る」ということです。複合化のポイントは2つあります。
- 顧客対象を変えずに提供する価値を変える
- 提供する価値を変えずに顧客対象を変える
前者を「価値スライド」と呼び、後者を「顧客スライド」と言います。幼稚園を例にとりますと、近年増えているアフタースクールの併設は、対象は小学生、教育という提供価値は変えない事業ですので、「顧客スライド」ということです。この2つが複合化の判断基準になります。