前回、経営のライフサイクル理論により、幼稚園は成熟期、保育園は成長期という点についてお伝えしました。この理論から言いますと、時期によって経営課題は異なるということです。成熟期の経営課題は「差別化」です。市場が飽和し、縮小に向かう、もしくは縮小している時期ですから、需要よりも供給が勝り、勝ち負けが徐々に明確化する時期です。成長期の経営課題は一般的に「事業拡大」や「攻め」になります。
そして、この相反する幼稚園と保育園が同一マーケットになることによって、結果的に当面は一部の都市だけは成長期ですが、多くの地域では成熟期に入ります。だからこそ保育園でも差別化が求められるのです。