朗読家が語る 読み聞かせの世界

書店での読み聞かせの様子
 保育で欠かせないものでありながら、手法を学ぶ機会が少ない「絵本の読み聞かせ」。絵本作家・朗読家の北島多江子さんに、明日から実践できるコツを伺いました。

 我が子への読み聞かせで、絵本の魅力を改めて感じたという北島さん。2020年には30年来の夢であった絵本出版賞最優秀賞を受賞。地元・静岡県を中心に書店で絵本の読み聞かせを行ったり、大学などで読み聞かせ講座を行ったりと、「読む楽しさ」を伝えています。

上手く読もうとはせずに、子どもたちに視点を向ける

 北島さんによると、子どもたちに意識を向けることが、「伝わる読み聞かせ」に欠かせないポイントなのだそう。「その文章を子どもたちが想像できるように読む」「読み聞かせ前に絵本の世界へ誘うような声掛けをする」など、自分に意識を向けて上手に読もうとするのではなく、子ども主体になること。そうすることで子どもたちも自然と耳を傾け、本の世界観に入り込んでいきます。

 絵本を読むときは、片手で背表紙の下を持ち、脇を締めて固定。めくるときは弧を描くようにして丁寧に次のページへ。間の取り方一つで、時間の速さや物の大きさなど、物語の世界観ががらっと変わります。 

絵本を楽しみ、読むことを楽しむ

 「何より絵本を楽しむこと。その楽しさが子どもたちに伝わったり、面白い場面で一緒に笑い合う時間を共有したりすることが大事。その際には、ご自分の個性のある声を生かしていただきたい。触れ合う時の声そのままで読んであげることで、子どもの記憶と心に残るものになる」と北島さん。読み聞かせを楽しんでほしいと語ってくれました。

北島多江子さんの絵本
『大みそかに、じかんがじゃんけん大会?』
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文・山口捺暉

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