図書貸出システム「カリコレ」を園で初導入 
夢だった図書貸出自己確立を後押し

蔵書数は800冊超。保護フィルム貼付時に取り除いた表紙を壁面に飾るなど興味を引く工夫も
 「日本語が美しい」「画や挿絵から想像力が育まれる」など、園長自らが仕入れた蔵書数が800冊を超えるカンガルー保育園。2021年4月、図書貸出システム「カリコレ」で図書貸出を開始。その想いを伺いました。

 一歩足を踏み入れると、鮮やかな色ガラスと様々なジャンルの本の表紙が目に飛び込んでくるカンガルー保育園の図書室。保育室から少し離れたところにつくられた図書室では、子どもや保護者が自由に出入りし、本を借りることができます。

 「一冊の本を読み終えていく過程で自己を照らし合わせたり、感情を起伏させたりすることで人間らしい成長を促す。本はそうした人の基礎をつくるもの」

 そう語るのは、下地諒子園長です。幼い子どもを図書館に連れていくことに抵抗を感じる親や本を読まない子どもも増えている現代。毎日通う身近な園内に図書室をつくり、子どもに本を貸し出すことが長年の夢だったそう。しかし、貸出には人手や管理も必要。念願の図書室をつくるも、貸出までできずにいました。

貸出履歴は園のみ閲覧可。気ままに利用できると好評

 そうした中、副園長の下地盛快先生が出会ったのが、埼玉福祉会の図書貸出システム「カリコレ」です。園が用意するものはインターネット環境とタブレット。ISBN番号と呼ばれる図書の識別コードを入力したエクセルを読み込むと、カリコレに本のタイトルや著者名が登録されます。利用者は図書室に据え置きされたタブレットから図書番号やタイトルを検索し、貸出・返却ボタンを押すだけ。操作も簡単で専任の職員を配置する必要もないそうです。導入から1年半。窓口は着実に広がり、中には毎日のように図書貸出を利用する親子もいるといいます。

 「選ばれる園づくりが求められる時代。カリコレが園の良い宣伝にもなっている」と盛快副園長。しかし、カリコレが園の特徴にもなる一方で下地園長は、「多くの園に導入してほしい」と続けます。「人間は世代で育つ。でも、人が教えるのには限界がある。そのとき自分で学んでいくための一つの手段が本。音楽や絵、色々なものを投げかけて、その経験値が子どもたちに戻ってくることを期待している」と教えてくれました。

カンガルー保育園(沖縄県宮古島市)

知・徳・体・社会性の芽を育む保育が理念。図書室の他、家のような居心地を感じる中庭、壁面にそっと飾られた名画など、子どもたちへの愛情を感じられる環境が魅力。

「カリコレ」は月額1万2100円から導入可能。無料体験も実施中です。
執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、ブランディングや採用活動に取り組んでいます。

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