保育指針の改訂から考えたいこと(後編) 「その子の育った姿を丁寧に言葉にする」

 今年度より改訂された保育指針。改訂に携わられた村松幹子先生から、指導計画や要録の書き方について、お話を伺いました。

<たかくさ保育園 園⻑ 村松 幹⼦ 先生 プロフィール>
(福) 東益津福祉会たかくさ保育園(静岡県焼津市)の園⻑。保育所児童保育要録の⾒直し検討会(厚労省委託)のメンバーとして参画された。

指導計画は自ずと各園の特色が表れるはず

 最近では、予めシステム内に用意された文例を組み合わせて指導計画を作成している園もあるそうです。もちろん、業務の省力化という視点は必要です。例えば、その園の〝全体的な計画〟に基づく園独自の取り組みや目標など、普遍的なものは特定の責任者がつくり上げて事前に記入しておき、実際の子どもの姿、また目標に従ってどのように育てていくかなどの流動的なところは担任が記入する、ということなどです。ただ、指導計画は各園の特色が表れるものです。例えば、園と家庭との連携を見ても、地域独自の家庭の姿、生活の条件、環境や文化、関係機関や地域の人とのつながりなどは様々で、そうした園を取り巻く様々な事情や状況が計画の中に組み込まれ、実践へとつながっていきます。

要録の作成には保育者の高い文章力が必要

 要録を作成するにあたり、園での活動を通して育った子どもたちの姿を丁寧に書くことが大切です。活動の中で育った力について、例えば「『やってみたい』という意欲と周りの友達との関係がその子を後押し、『育ちたい』という気持ちを押し上げてきた」などをつぶさに書くことが大事で、「○○ができるようになった」「○○が苦手」などといった端末的なことを書くのではありません。さらに、誰が読んでも齟齬のないように、否定的な言葉を使わず、けれどもその子の本質的なことを伝えられるように。保育者の高い文章力が求められていますね。

社会福祉法人 東益津福祉会 たかくさ保育園
執筆者
パステルIT新聞

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