国際人を育むベストな環境目指し バス通園時の不安も解消

通園バスは朝夕2コースずつ。それぞれ約30名の園児たちが乗車。事務所からはバスの現在位置を確認

 JCQバイリンガル幼児園(東京都中央区)は、日本の園では殆ど例がない「国際バカロレア」の公式候補校として、国際的な視野や探求力、コミュニケーション力などを育成するプログラムを実施。また、日常的に外国人の先生と接し、英語学習や国際的な文化に触れられる環境を整えており、これからの社会に必要な国際人が育まれています。

 園児たちの探求力を引き出すためにも、園内や通園バスなどでは、安心して過ごせる環境が重要です。バスには日本人と外国人の先生が1人ずつ添乗し、車内では園児たちと英語しりとりや歌を歌っています。「保護者よりもバスの方が先に停留所に到着してバスが長時間停車していると、不安に感じる園児は少なくない。添乗する先生は園児たちに安心と楽しい時間を提供している」と松本先生は語ります。

 快適なバス通園のための工夫をしている同園ですが、保護者とバスとの行き違いを極力なくすために2015年3月に導入したのが、(株)ゼンリンデータコムが提供するバスロケーションシステム「くるんとバス」です。導入前は、渋滞や天候などの道路状況によってバスに遅れが生じた場合、添乗者が必ず事務所を介して電話や一斉メール配信で保護者に連絡をしていました。ただし、その後定刻通りの運行に戻ったとしても、保護者は遅れた時間に合わせて到着するため、各停留所での停車時間が長くなってしまっていました。しかし、導入後は保護者がバスの現在位置をリアルタイムにスマートフォンで確認。さらに運行状況に応じてバスの接近通知メールを受け取るなど、自らがバスの運行状況を把握できるようになり、運行状況を連絡する際に発生していたロス時間はなくなりました。保護者は遅れずに停留所に着くことができ、園児たちは停留所に必ず保護者がいる安心感が得られます。

保護者の声

  • 「帰りのお迎え時にバスの到着時間がわかり、とても便利。」
  • 「バスが遅れているときに確認の電話が不要になった。」
  • 「バスの到着をやきもきしなくて済むようになった。」

車載器が不要で導入も簡単

国際人を育むベストな環境目指し バス通園時の不安も解消
松本先生(左)と古尾谷園長補佐(右)

 バス専用の車載器が不要な「くるんとバス」。専用アプリがインストールされたスマートフォンを添乗者が持ち、端末から5秒間隔で送信されるGPSによってバスの現在位置が特定されます。出発時にバスコースを選択するだけで、後は保護者が通知設定した停留所を通過すると自動的にメールが配信されます。また、バスコースの作成は、園児たちの自宅が画面地図上に表示されるため、それに合わせてコースがつくれるようになりました。

 「導入初日から特に混乱なく使えた。『くるんとバス』は英語に対応しており、日本語を苦手に感じている外国人の保護者も使えることが魅力。これから、保護者への連絡をシステム上から一斉配信できる機能も使いたい」と古尾谷園長補佐は語ります。新しいサービスを使って、みんながより快適に過ごせるようベストを尽くす先生たちの姿勢は、同園の理念に通じます。それが園児たちの探求型学習を促進する要素なのかもしれません。

バスロケーションシステム「くるんとバス」
執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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