保育者不足解消の手がかりにAI活用
プラットフォーム「ほいくあい」モニター園募集

 保育分野をはじめとした人材サービスやキャリア相談を手がける㈱フジヨシは、2021年11月、園における人材確保と育成を目的とした会員制プラットフォーム「ほいくあい」をリリースしました。特徴は、園と求職者の性格診断結果、園が求めるスキルと求職者がもつスキルの適合度、過去の就労実績などのデータをもとに、AIが長期就労の可能性を予測することです。

 長期就労において職場の人間関係は重要な指標のひとつ。そこで同社は、5つの自我(父親的心、母親的心、論理的な心、自由な子どもの心、従順な心)のバランスから、性格やコミュニケーションタイプを把握するエゴグラム診断を活用し、保育者向けの診断結果を独自に開発。園長・主任の診断結果をもとにAIが他データとの因果関係を導き出し、人間関係の構築を容易にさせ、長期就労へつなげます。

 AIによってスコアリングされたおすすめ度と求職者情報(希望の勤務形態、最終学歴・資格・職務経歴など)は、「ほいくあい」会員専用画面から確認できます。その後は同社が仲介役となり、園と求職者双方向からマッチングを図るしくみです。

 さらに、保育者が悩みを相談できる場を「ほいくあい」内に設け、保育者の性格タイプと悩みの種類の関係データを収集。蓄積されたデータは利用者のスキルアップに活用する予定です。

 飯田代表取締役は、「データが集まることでマッチングの精度が高まり、データの推移からその保育者が抱えるだろう悩みを予測できるようになる。多くの園に活用してもらい、人材育成ツールへとつなげていきたい」と期待を膨らませます。

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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