【Webカメラの映像が流出?】監視カメラを初期設定のまま使っていませんか?

Insecamの画面。位置情報はIPアドレスから取得しており、全てが正確ではない

Q.今月のお悩み
 どこかのWebサイトで自園の建物の出入り口らしき映像が公開されていると聞きました……。他にもたくさんの場所の映像が配信されているようです。ハッキングされたのでしょうか?

ペンネーム:りの先生(保育者歴7年)

A.初期設定で使っていませんか?

 世界中の監視カメラ約2万台の映像が、誰でも見られるよう生配信されているWebサイトが存在します。「Insecam(インセカム)」は、インターネットに接続された監視カメラを一覧表示したロシアのWebサイト。カメラのキャプチャ画像をクリックした先には、カメラのメーカー名や位置情報などの詳しい情報が公開されています。

 このWebサイトがこうした映像を公開する理由は「情報セキュリティの甘いユーザーに警鐘を鳴らすため」だといいます。実はここで公開されているのは、IDやパスワードが初期設定のまま使われている監視カメラ。メーカーの取扱説明書を見れば、初期情報は記載されているため、固定IPアドレスがわかれば簡単にWebブラウザや専用のソフトから映像に接続できてしまいます。

 こうした「盗み見」は特定の場所を狙ったハッキングでない限り、パスワードを変更すれば防げます。カメラを設置して満足せず、心当たりがある場合は、設定を見直し防犯対策を万全にしましょう。

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執筆者
芦川桃香

取材・執筆を担当。地方IT企業の広報目線で、地元企業の採用活動やオンライン配信などを支援。

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