手話を交えて園歌を歌う園児たち
11月18日、学校法人久光学園志のぶ幼稚園(東京都目黒区)の創立者である、蟻川久江初代園長の生誕150年記念式典が同園で開かれました。会場には、保護者や卒園生をはじめ、同園に所縁のある方々100名以上が集まりました。園児と保護者、保育者が一緒になって歌う園歌からはじまり、創立150年を振り返るムービー鑑賞や、バイオリン奏者である保護者からのお祝いの演奏も行われ、終始和やかな雰囲気が会場を包み込みました。
蟻川初代園長の孫にあたり、3代目である岡教子園長は、「志のぶ幼稚園は、私にとって空気のようであり、この園で過ごすことが当たり前だった。それは地域の皆様も同じで、3代にわたって通ってくださっている家庭もあり、とてもうれしい」と、明治から平成へ幼児教育をつなぐことができた喜びを語りました。園と家庭をつなぐ「母の会」代表の北本美菜さんは、「子どもたちに気付きと自尊心を育てる、先生たちの日々のお声掛けがうれしく、涙をすることもあった」と感謝の気持ちを先生方に贈りました。
また、式典の後には新しい園庭「志のぶセンス・オブ・ワンダーランド」のお披露目も行われました。「神秘さや不思議さに目を見張る感性」を育むことをテーマに、設計された園庭は、土や木々、花々に触れられ、都会にいながらも自然を感じることで、子どもの原体験を支えることを目指しています。企画に携わった岡秀樹副園長は、「子どもが生まれつき持っているセンスを、常に新鮮に支えていきたい」と語ります。