ことばのチカラでよりよい明日を 働き方を主体的に考える

「子育てで一番大切な大人の役割とは?」と天野氏

 2018年3月27日、藤枝市産学官連携推進センター「Biviキャン」(静岡県藤枝市)で、保育士・幼稚園教諭向けセミナー「わたし・しごと・こどもたちをもっと好きになる! 魔法のことば」が開催されました。

 このセミナーは、「静岡県ふじのくに地域少子化突破戦略応援事業」として藤枝市が取り組む「保育士・幼稚園教諭の働きやすい職場づくり事業」の一環で企画されました。会場には現役保育者と潜在保育者など約60名が集い、保育者の仕事の素晴らしさを再認識するとともに、よりよい働き方を主体的に考える場となりました。

 講師にはフリーアナウンサーでNPO法人親子コミュニケーションラボの代表理事である天野ひかり氏、ファンが集まる学園実現会の代表である石田敦志氏が招かれました。

 天野氏は、「仕事も子育ても私らしく! ハッピーコミュニケーションのコツ」と題した講演で、子どもの心に届くことばで会話するコツを語りました。「自己肯定感を育む毎日のことばかけの大切さ」については、母として、また、ことばを扱う仕事に携わる立場としての想いがあふれていました。

「保育者の役割とは?」と石田氏

 石田氏は「教職員みんなでステキな園づくり! 今必要とされている園・先生とは?」をテーマに講演しました。「園のお客様は社会。幸せな人生を自分で歩ける子どもたちを社会に戻すことが大事。『園に通う子どもたちが20年後どのような大人になるか?』を問い続けてほしい」と語り、3つ子の父として子育てに思い悩む自分を救ってくれた保育者のことばについての動画も上映し、参加者の涙を誘っていました。

 「子どもの気持ちに寄り添うことばを意識していきたい」「自分の役割を考える機会になった」「人を幸せにする誇り高い仕事なのだと実感した」など、参加者のアンケートには講師の「魔法のことば」によって心動かされたという感想が数多く寄せられていました。藤枝市では平成30年度に働きやすい職場づくりの手引書を作成する事業も予定されているということです。

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執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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