認定こども園化をきっかけに仕事の分担を徹底 互いの強み活かした働き方改革

「園児と同じように保育者も個性を伸ばして働いてほしい」と語る小林先生
 学校法人愛和学園めぐみの木こども園は、2016年に認定こども園になったことをきっかけに、保育者、事務、庶務の職員の分業を徹底しました。同園の働き方について、お話を伺いました。

園児一人ひとりの個性を活かした保育

 めぐみの木こども園(埼玉県鴻巣市)は、「かけがえのない、ひとりとして」を教育方針に掲げ、園児215名一人ひとりの得意・不得意なことに応じて、個性を尊重した教育・保育活動を目指しています。「私たちは特定の『強み』を持たないようにしているんです」と語るのは、主幹教諭の小林真美先生です。同園では、「どこかに力を入れると、どこかが欠けてしまう」という考えのもと、保育者は常に偏りのない姿勢で、子どもたちそれぞれに、その日の様子に合わせて、成長を支える声掛けをするように意識していると言います。このように、日々子どもと向き合う時間を大切にする一方で、事務業務などによる保育者の残業の常態化を、同園ではこれまで課題としてきました。

 そうした中、2016年、認定こども園になったことをきっかけに、仕事の見直しを開始。今では、事務3名と庶務3名の職員で、これまでクラス担任の保育者が抱えていた事務業務や創作教材の準備などを分担するようになりました。これにより、保育者の業務の負担は各段に軽減されたと言います。

印刷物作成において役割分担が明確

画⽤紙でつくるクリスマスバッグ

 庶務職員を採用したのは、認定こども園になった初年度のこと。自園給食が始まり、当初は配膳業務を行う人員としての採用でした。その後、配膳以外の時間に、事務業務を支援してもらうようになりました。仕事の分担を始めた当時について、事務職員の鹿間久美子さんは「ワークライフバランスという考えが浸透していたこともあり、仕事や組織体制を見直すにはちょうど良い時期だった」と振り返ります。例えば、創作活動で使う教材の準備では、まず保育者が教材についてのアイディアを出し、次に事務職員が原稿をつくります。そして、それを庶務職員が園児人数分量産する流れです。

庶務職員の松本さんと松田さん

 印刷物の量産に使用しているのが、理想科学工業株式会社が提供する、高速カラープリンターのオルフィスFW。「コピーがとても速い」「説明書を読まなくても感覚的に操作できる」と、庶務職員の松本礼子さんと松田知子さん。創作教材でよく使用する画用紙への印刷もスムーズなオルフィスは、2人の良き相棒となって、仕事の効率化と残業時間の削減に役立っているようです。

教育方針を実現する職員の連携

 仕事の分担について、「保護者に園児の様子を伝えること、子どもたちそれぞれに対して最適な保育の対応を考えることは、保育者がやらなくてはならないこと。そこに集中できるよう、事務や庶務の職員に助けてもらっている」と語る小林先生。毎学期末に保護者へ渡す各園児の成長記録用紙のフォーマット作成を事務職員へ依頼する際には、あまり事細かに文章を書くものにならないようにしていると言います。「保護者に対しても、直接的な言葉掛けや会話を大切にしているため、おたよりには多くの文章を書き過ぎないようにしている。それも、保護者や園児一人ひとりに合わせて対応したいから」。

 「あえて強みを持たないない教育・保育」を目指す中でも、子どもたちの成長を支えるために、保育者や事務職員、庶務職員がそれぞれの役割を担い、連携する体制は、大きな強みとなっていました。

学校法人愛和学園めぐみの木こども園(埼玉県鴻巣市)

執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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