日本式幼児体育指導でアジア進出拡大、国際学会も設立 こどもの成長支援に国境なし

2017年9月、運動会という文化がなかったシンガポールにて
幼児教育や保育サービスの法人が次々とインドネシアやベトナム、カンボジアなどのアジア諸国に進出しています。幼児体育指導で45年の実績を誇る(株)ジャクパはその先駆け的存在。世界的少子化を見据え、こどもの心と体の成長支援を追求しています。

 1972年、幼少児能力開発センターとして設立以来、幼児の心と体の成長を支援し続けてきた(株)ジャクパ(東京都小平市、代表取締役会長兼社長:五十嵐勝雄氏)。全国約1000の教育・保育施設に体育指導員を派遣し、指導したこどもは500万人を超えます。オリンピック選手やJリーガーなどのスターも誕生しました。

 海外駐在員の経験がある五十嵐氏。2005年にはシンガポールに職員を派遣。翌年には現地法人JACPA Pte.Ltd.を設立しました。国際事業部を開設した2010年以降はマレーシア、インドネシア、ベトナムとアジア諸国に日本式幼児体育指導を展開してきました。今年度は中国への進出が計画されています。

 日本と異なる気候や風土、教育環境であっても、こどもの健やかな成長を願う気持ちは変わりません。「心技体」の考え方に基づく指導方針やカリキュラムは海外の教育・保育現場で評価され、幼児期に大切な心と体づくりの日本的な仕組みは徐々に浸透しています。

ベトナムでの体力測定

 体育指導が普及している日本でも、こどもの体力や運動能力の低下、生活習慣の乱れは由々しき問題です。早稲田大学人間科学学術院の前橋明教授を中心とした研究グループでは、家庭や園の協力のもと、こどもたちの睡眠時間や朝食・排便、体温、運動量などを体系的に調査・測定・分析することで問題点を明確にし、具体的な対策を提示する研究に取り組んでいます。この調査では、例えば早寝早起きや排便の習慣がある子どものほうが、「両手握り握力値」をはじめ様々な運動能力が高いことがデータで証明されました。ジャクパはシンガポールやベトナムでも生活調査や体力測定に協力。今のこどもたちに必要な支援を考え続けます。

国際的研究成果を日本の園に

 8月24~26日、前橋教授が大会長を務め、ジャクパも運営を支援している「日本幼児体育学会・アジア幼児体育学会第14回大会」が早稲田大学所沢キャンパス(埼玉県所沢市)とジャクパ本館(東京都小平市)の2会場で開催されます。テーマは「動きを通して、こどもの心を育もう」。基調講演やシンポジウムのほか、チアダンス、新体操、剣道、体育指導などの実技を伴う研究発表も予定されています。最終日には「国際幼児体育学会」の設立式典が開かれ、会員の関係性を強めながら、より国際的な視野で学会を発展させていく方向が示されます。ジャクパはこうしたネットワーク構築にも積極的に関わりながら、国際的な調査・研究の成果を日本の園経営者に、よりわかりやすく共有していくことを目指しています。

株式会社ジャクパ
お問い合わせ
042-345-8111
執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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