園の〝ビジネスモデル〟発想

執筆者
石田敦志

私立幼稚園経営コンサルタント&三つ子の父

みんなをHAPPYに!という信念のもと、幼稚園経営、教職員育成を支援している。
自身の経験を活かしたコンサルティングが人気。
【問合】
aishida44@edure.jp

 現在進められている子育てプランは2019年で終わり、2020年から新しいプランになります。まだ2年後と考えてはいけません。私は2020年の時点で待機児童は大きく減少、建物の整備補助金は必要なくなり、先生不足は続くと考えています。一方で、職場はどんどん改善されて、安全で安心して働ける職場が増えていきます。どうなるでしょうか?

 安全・安心が満たされると、こんな職場で働きたい、自分が成長できる職場で働きたいという新たな欲求が生まれ、職場探しの動機が変わっていきます。保護者も、待機児童が減少し、通わせたい園を選べるようになったことに気づき出しますから、園を選ぶ動機が変わっていきます。子どもの行き場所探しから、子どもたちが安全・安心に過ごせて、しっかり成長できる園を選ぶようになります。女性の社会進出は今以上に進みます。こうした変化に対して、あなたはどう適応して園経営と運営をしますか? 品質を上げますか? 広報・広告力を上げますか? もちろん大事なことですが、もっと大事なことがあります。周囲が変化していく中で、園に人が集まり、ファンになり、入園・会員化していく流れをどう創りますか? 流れの中でどう収入をつくり、経費を使い、収支差額(将来の投資分)を残していきますか? 緩やかに流れる川のようなストーリーがありますか? 〝ビジネスモデル〟という発想を持つことが大事です。事業として何を行い、ターゲットは誰かを決めて目標とする収支差額を生み出す具体的なシステム、さらに経営が成立し、未来を創造するストーリーです。あなたの園のビジネスモデルを構築し、そのビジネスモデルを意識が高く協調性のある〝人〟が集う組織で支える経営を実現しましょう。

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