美晴幼稚園は、異年齢の3クラス編成を12年前から実施しています。年齢や性別、能力などに違いや差がある子どもたちが集うことで、個々を認め、それぞれの能力を引き出しながら協力し合う環境が自然とつくり出されます。
毎年11月には、お店屋さんや劇場など、子どもたちがつくり出した「街」に保護者や地域の人たちを招待する「わくわく広場」を実施。すべて子どもたちが主体となる行事です。年中・年長の子どもたちの中には、前の年からやりたいことを決めている園児もいて、アイディア出しから2カ月にわたる準備、当日の運営まで子どもたちで取り組みます。保育者は、おとなしい園児にも質問しながら全員のアイディアを黒板に書き出すなど、あくまでサポート役です。
「子どもたちの主体的な取り組みは、保護者の理解があってこそ実現できる。例えば、子ども同士で問題を解決するために大人は『待つ』ことが必要。この保育方針に共感してもらうためにも、園で起きている日常を保育者目線で伝える事が大事。参観日を頻繁にしたり、毎日ブログを更新したり、おたよりを配付したりしている。今の規模だからこそ、すべての子どもたちやその保護者と理解を深め合える情報共有ができている」と東園長は語ります。
毎週のクラスだよりの他、年50回発行される園長だよりなどを含めて、毎月の印刷物の量は3,000枚以上。それらを、理想科学工業の高速カラープリンター「オルフィスEX」でプリントしています。今春に導入したばかりですが、印刷物の制作をよりスムーズにし、コストも削減でき、効果を実感しているとのこと。オルフィスを導入してから、さらに印刷物は増えました。
母親の心を掴むおたより
クラスだよりには、複数枚のカラー写真と保育者の手書きのメッセージが掲載されています。「園の空気感を感じてもらうためにも、写真をたくさん使い、保育者の人間味が出るよう手書きのメッセージを入れるようにしている。保護者の中でも深く関わるのは、やはりお母さん。お母さんはお父さんに比べて、文章よりもまず写真を見る傾向が強く、お母さんの心を掴むために、目で見て感じてもらえるおたよりづくりを心がけている。オルフィスはやわらかめな色合いで印刷してくれて、伝えたい雰囲気や空気感などのコンセプトにマッチした」。東園長にとっては、オルフィスが醸し出す「風合い」もまた魅力です。
今年の「わくわく広場」では、お店屋さんのチケットや案内チラシづくりなどで、オルフィスの活躍が期待されます。そして、保護者と園とをつなぐ役割だけでなく、子どもたちがつくり出すアイディアを形にする役割も担ってくれそうです。