新しい社会に順応できる人を育むために 幼児のIT教育を考える

第1部のセッション。テーマは「メディアと幼児~研究と取り組み」。情熱を持って教育事業に関わる企業の活動を佐藤氏が研究の立場から考察した
11月22日、東京大学本郷キャンパスの福武ホールでは、全国初で最大規模となった「幼稚園・保育園IT教育カンファレンス2015」が開催されました。当日は180の座席がほぼ埋まり、先生方の関心の高さを示していました。

 幼稚園・保育園IT教育カンファレンス2015の会場には、子どもたちにIT教育を実践する先生、その成果を研究する学識者、良質な教育サービスを追求する企業関係者が一同に会しました。
 
 まずは、学習環境のイノベーションが専門の山内教授が基調講演をしました。「IT社会の発展により、小学生の半数以上が今は存在しない職業に就くことになる。これまでの教育が想定していなかった時代を迎えるからこそ、時代を生き抜く『21世紀型スキル』をいかに学ばせるかを考えていく必要がある」。

 山内教授が示した、この教育の時流を踏まえ、「メディアと幼児~研究の取り組み」のセッションへと進みました。ここでは、新しいあそびや創造的活動につながる幼児向けのTV番組やデジタルコンテンツの紹介と、メディアを用いた幼児教育の研究が報告されました。

 続いて、IT教育の実践事例を3園の代表がプレゼンしました。知育アプリで学ぶことを思いきり楽しんだり、大きな声で発表や質問をして自分を表現したり、海外の人とTV電話で交流したり、作品づくりで新しい表現を見出したりする事例など、子どもたちのイキイキとした表情が写真や動画で紹介されました。

 最後は、パネルディスカッション。知育アプリの選び方、取り組み方、保護者への説明など、参加者から寄せられた質問に答える形式で進められました。

9割アナログ 1割デジタル

 
 「9割アナログ。1割デジタル」。つるみね保育園の杉本園長の言葉に、参加者は深く共感をしていました。デジタルに取り組み始めたことで、先生たちが変わり、アナログの保育の質が変わっていったのだと言います。
 アナログとデジタルは二極ではなく、アナログな環境にデジタルのエッセンスを1滴加えること。この発想こそ、子どもたちが未来の社会を生きるチカラを養う教育の実践や、時代に応じた教育・保育のイノベーションにつながるのかもしれません。

 なお、当日の資料は、Webサイト(http://kdkits.jp/)より入手可能。また、スマートエデュケーションの園児向けIT教育プログラム「KitS」導入園の見学会と勉強会は、同社がメール(info@kdkits.jp)で受付中です。

カンファレンスパネリスト

新しい社会に順応できる人を育むために 新しい社会に順応できる人を育むために(サブ1)
東京大学大学院 情報学環教授
山内 祐平 氏
新しい社会に順応できる人を育むために 新しい社会に順応できる人を育むために(サブ2)
愛知淑徳大学 人間情報学部 専任講師
佐藤 朝美 氏
新しい社会に順応できる人を育むために 新しい社会に順応できる人を育むために(サブ3)
株式会社NHKエデュケーショナル こども幼児部 統括部長
坂上 浩子 氏
新しい社会に順応できる人を育むために 新しい社会に順応できる人を育むために(サブ4)
株式会社NTTドコモ 教育事業推進担当部長
伊能 美和子 氏
新しい社会に順応できる人を育むために 新しい社会に順応できる人を育むために(サブ5)
株式会社スマートエデュケーション 代表取締役
池谷 大吾 氏
新しい社会に順応できる人を育むために 新しい社会に順応できる人を育むために(サブ6)
社会福祉法人上名福祉会 理事長・つるみね保育園 園長
杉本 正和 氏
新しい社会に順応できる人を育むために 新しい社会に順応できる人を育むために(サブ7)
社会福祉法人コビーソシオ・コビープリスクールよしかわ 園長
三鍋 明人 氏
新しい社会に順応できる人を育むために 新しい社会に順応できる人を育むために(サブ8)
学校法人聖愛学園 聖愛幼稚園 園長
野口 哲也 氏
執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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