3月に起こった大震災から9カ月が過ぎ、今年もそろそろ終わりを迎えようとしています。震災後、強く叫ばれたのが「絆」。家族、友人、仲間との関係を見直す大きなきっかけになりました。
幼稚園教諭のコミュニケーション研修をしていると、〝自分の考えは言わずに何とかうまくやろう〟としている先生方の姿がとても目立ちます。それもひとつの処世術かもしれませんが、本当の所は自分が傷つかないようにするためであるケースがほとんどです。
「絆」はお互いの想いがつながってこそ生まれるもの。言おうと思って言えなかったこと、聞きたいと思いながら「ま、いいや」としていたこと、ありませんか?
「いつもがんばってくれて本当にありがとうね」など、相手を十分に承認した後、「実は言おうと思っていて言えなかったんだけど…」と話を切り出すと、自分が思っていた以上に案外相手は気にしていなかったり、むしろ関係が深まったりすることも多いのです。
折しも、空前の「お片付けブーム」。思いの整理もして、是非素晴らしい年末をお迎えください。