Google クライシスレスポンス 災害対策をWebで

豪雪災害エリアの道路通行実績情報

 「Google クライシスレスポンス(災害対応)」とは、Googleが災害時に必要な情報やツールを提供してくれるWebサービスです。

 日本で最初に情報提供がされたのは、2011年3月11日の東日本大震災の時でした。混乱の中での安否確認や救助・救援活動に関する情報共有と、その後の被災地復興のためのIT活用を支えてくれました。具体的には安否を確認する「パーソンファインダー」をはじめとし、災害情報を確認できる「Google検索」、近くの避難所を地図上で示してくれる「ライフラインマップ」、現地の状況を知ることができる衛星、航空写真閲覧の特設ページなどがありました。

 今年2月、関東甲信地方では過去100年で1番の大雪となりました。除雪が追い付かず、通行止めの道路が発生し、行き場をなくした車の渋滞が多く発生しました。この時もGoogleは、本田技研工業の交通情報サービス「インターナビ」の協力を受け、豪雪災害エリア内の道路通行実績情報を公開。過去4時間以内に通行実績のある道路を青色で「災害情報マップ」上に表示し、それを1時間ごとに更新して通行可能な道路を示したのです。これが迂回路を探す多くの人々の役に立ちました。

 災害時に確保したいのは確かな情報源。いざという時に備えて、いつでもインターネットに接続できる機器と、このようなWebサービスを知っておくことが有効ではないでしょうか。

執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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