つくるごとに品質高まるカラー印刷物 先生の想いも高まって

先生たちのアイデアで次々と新しい印刷物が生み出されている。担当の理想営業マンも相談しやすく、困ったときにいつでも頼りになる存在で安心だという
広島県広島市にある学校法人安佐学園 あさひが丘幼稚園では、来年度の定員が60名増えて260名となります。園児の成長を保護者に細かく伝えるための情報発信活動が盛んな同園。今回は、印刷物の制作についてお話を伺いました。

 あさひが丘幼稚園では、園児の成長を細やかに保護者へ伝えるために情報発信を重視しています。ホームページや動画配信にも取り組んでいますが、特におたよりにこだわっています。

 2010年までは2色印刷機と家庭用のインクジェットプリンタを使っていました。A3両面原稿を全園児分カラー印刷するにはインクジェットプリンタのインク代だけでも約7万円。インクや用紙の補充、クリーニングもあり、印刷には2週間かかりました。それでも「外注より安く、好きなように作れる」と手間暇惜しまず制作してきました。

 そんな状況が2011年に理想科学工業の高速カラープリンター「オルフィス」を導入して激変しました。木村二美先生は、「印刷経費は格段に安くなり、作業時間も大幅に削減できた。保護者も喜んでくれて、ファイリングしているという声も聞く。より魅力ある印刷物を作ろうと印刷枚数も増えているので実質経費はあまり変わっていないが、新たな制作物に挑戦する余裕が生まれた」と語ります。一度印刷したものは履歴とデータが残るので追加印刷も簡単で全職員が利用しています。敬老の日用のハガキ600枚も、わずか5分未満で印刷できました。

教育へのこだわりを形に

つくるごとに品質高まるカラー印刷物 先生の想いも高まって(サブ)

 保護者や子どもたちを喜ばせるための環境づくりに余念がない同園。オルフィスの導入で入園案内、掲示物、園だより、入園式・卒園式のしおりなど、かわいくて温かみのあるカラー印刷物が次々と生まれ、その品質も高まっています。作業環境が改善し、経験を重ねることで先生たちの想いも高まっているようです。豊かな自然環境の中で体験学習を通じ、子どもたちをのびのびと育てるという理念を象徴するかのように、印刷物にはかわいい草花や動物たちが多数登場しています。折り畳んだり、複数の印刷物を貼り合わせたり、ポップアップ式にしたりと、先生たちはさらなる愛を込めて仕上げます。

 「ホームページの更新、ビデオやカメラでの成長記録、それらを保護者と共有することも積極的に取り組んでいる。ただ、印刷物は保護者や園児に手渡し、手元に残してもらえるものだから、できるだけ想いを込めたい。今後は紙芝居やペーパークラフトなど教材も作れたら」と語る木村先生。印刷物へのこだわりは教育活動へのこだわりなのです。

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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