園バスの到着をミッフィーがお知らせ 待ち時間解消で安心の通園

鈴木二朗園長(中央)と鈴木拓朗副園長(左)が中心となって、毎日のバスの運行管理や一斉メール配信による保護者へのこまやかな連絡を行っている
 学校法人桜が丘学園ゆたか幼稚園(栃木県宇都宮市)は、「安心・安全」を第一とし、緊急時の連絡やバスの運行管理の効率化を目指して2009年にドコモグループの「ミッフィーバスロケサービス」を導入。同園での活用について取材しました。

 ゆたか幼稚園では、園バス3台で9コースを運行しており、7割に上る170名以上の園児が園バスを利用しています。事故の危険性を減らすために、バス停での待機時間を短くすることには余念がありません。

 6年前からドコモ・システムズ(株)が提供する園バスの位置情報サービス「ミッフィーバスロケサービス」を利用開始。保護者が自宅にいながらにして、バスの接近通知を携帯電話やスマートフォンで受信できる環境や、先生がバスの現在位置を職員室から確認できる環境が整っています。そのため、たとえバスが遅れていても、保護者と園児はちょうど良い時間に自宅を出られたり、園長がリアルタイムに地図画面でバスの位置を見て運転手に迂回路を指示したりと、毎日のスムーズなバス通園のために、「ミッフィーバスロケサービス」は大活躍です。

 さらに、保護者が受け取る接近通知メールや現在位置の確認画面にはミッフィーのイラストが使われ、バスの移動に合わせてミッフィーが動いたり、季節によってキャラクターが変わったりするため、保護者からも「かわいい!」と好評です。

園内のバス乗り場は靴箱から直通
園内のバス乗り場は靴箱から直通

 また、行事のお知らせや緊急連絡時にも、同サービスの一斉メール配信機能を使って、グラウンド不備による運動会開始時間の変更や、台風による自由登園のお知らせなどを素早くメール連絡。保護者は不測の事態にも余裕を持って行動できるようになりました。「一人ひとりに電話をかけることに比べると、明らかに早く大勢の保護者に連絡でき、園と保護者の行き違いが減った。しかも、連絡者は一人で済むため、業務の効率化にもつながった」と鈴木副園長は語ります。

万が一の時にも信頼の体制

毎年のコース編集はサポート窓口と
毎年のコース編集はサポート窓口と

 ゆたか幼稚園では、職員に1人1台のパソコン環境、日案などの事務書類のファイル共有、コンピュータを使った子どもたちの創作絵本活動などを実施。常に園児や保護者、職員みんなにとってより良い園経営を目指しています。また、保護者の想いを聞くために家庭訪問や個人懇談も頻繁に行い、相互の信頼関係を築いてきました。

 「一斉メール配信をするのはいつも突然のこと。しかし、突然のときこそきちんとした対応が大事。そのような万が一の時にも有効なツールとして、サービスの体制がしっかりとしていることは必須」と語るのは、鈴木園長。安心のサポート窓口やドコモグループが提供するシステムという信頼性が、園と保護者との信頼づくりにもつながっています。

執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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