この記事のポイント
- 地域と連携し、安全で最適な食材を提供するプロジェクトが実現
- お米作りを学んだり園でお米の栽培をしたりと活動が展開中
- 園×地域の取り組みは土地や農業の魅力発信にも。取り組みは保育博2023でも紹介予定
㈱グローバルキッズは『子どもに「保育園のごはんが一番すき!」といわれる安全で最適な食材を提供する』をテーマとし、地域と提携してこだわりの給食と食育を提供するプロジェクトに取り組んでいます。
取り入れるのは農薬の使用が抑えられ、身体や環境に配慮された「特別栽培米」。世界遺産白神山地の麓で育つ安全でおいしい能代市二ツ井町のあきたこまちを採用し、11月から給食で提供を開始します。
「保育園の子どもたちは幼少期のほとんどを給食を食べて育つ。心身の健康のために、毎日食べるお米に目をつけた」。そう話すのはプロジェクト発起人の宮城修一さん。自身の子どもの体を気遣ううちに食への関心が高まり、安全で最適な食材を提供するプロジェクトが実現しました。
農業を楽しみ 地域の課題に貢献
プロジェクト実施にあたり、宮城さんは能代市に滞在。園と地域の農家をオンラインでつなぎ米作りを学んだり、園でお米の栽培をしたりと活動を広げ、二ツ井町の田んぼに設置する案山子(かかし)を園児が制作した際は愛着を持って名前を付ける様子も。宮城さんは「米作りに関わることで、実際に給食で出てきた時にどんな想いで食べてくれるのかわくわくしている」と今の気持ちを教えてくれました。
少子高齢化が進む能代市における子どもたちを巻き込んだ活動は、市の関係人口を増やし、土地や農業の魅力発信にもつながります。市職員の池端智幸さんも「農家と園の活動を全面的にサポートしていきたい」と強調します。11月開催の保育博2023では秋田県能代市がブースを出展予定。能代市二ツ井町での取り組みや、自然豊かな環境についてPRしていくそうです。
株式会社グローバルキッズ
「子ども達の未来のために」を理念として、首都圏を中心に171施設を運営。「2030トリプルトラスト」のビジョンのもと、地域貢献・子育て支援に力を入れている。
https://www.gkids.co.jp/