ニシハタシステムIP無線機で命守る連携を
災害に備えた連絡手段 日常の情報共有でも

バスでの送迎時や散歩中など、日常の連絡手段をIP無線機にすることでいざという時にも焦らず連絡できる
 東日本大震災から11年。IP無線機や緊急地震速報機を通じ、数多くの園の防災対策を支援している㈱ニシハタシステムに、防災対策のポイントを聞きました。防災訓練は園児たちへの指導だけでなく、職員同士の連携も重要と語ります。

 防災訓練の多くは「安全に避難できるよう、子どもたちに指導するもの」。子どもは繰り返し訓練を行い、慣れることによって、先生からの指示を理解して反射的に行動できるようになります。実際に地震が発生した時にも、訓練通りに体が動きます。

 しかし、園の防災対策を支援する㈱ニシハタシステムの西畑進太郎氏によると、重要なのは職員に向けた防災訓練とのこと。

 「大人は言われて動くのには慣れているが、先に頭で考えてしまい、すぐに行動に移すことができない。災害は実際に起こりうることとリアルに想定し、普段から訓練することが重要」

 職員同士で、「どのような指示・連絡を取り合えば助かるのか」「安全に避難できるのか」「それにはどんな備えが必要なのか」などを話し合い、準備しておくことが大切です。

 同社では、緊急地震速報やIP無線機など、防災に関するツールを全国の幼稚園・保育園・認定こども園に提供。中でも、全国の園で活用が広まっているIP無線機は、災害時に携帯電話や固定電話がつながらない中でも、連絡を取り合うことができます。日常業務における職員同士の情報共有にも活用できるため、いざというときに慌てず活用できることも魅力です。全国無料貸出も実施中。

執筆者
芦川桃香

取材・執筆を担当。地方IT企業の広報目線で、地元企業の採用活動やオンライン配信などを支援。

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