- そろそろ卒園のシーズンだね。卒園児にとっても在園児にとっても何か思い出に残るものをつくりたいなぁ。
- それなら先生たちが卒園児のこれまでの生活を振り返るように書いた「思い出新聞」を発行してみてはどうかな?
- 新聞!? それは大変そう! 私たちにも発行できるものなのかな?
- もちろん! そんなに難しく考えないで! おたよりをつくるときのように、楽しかった出来事や先生たちの想いを写真とともに書き留めて、園内で印刷すれば簡単にできちゃうよ。
- そうか。新聞のような見た目のおたよりをつくるということだね。卒園児やその保護者だけでなく、在園児の保護者にも配布すれば、これまで交流のあった卒園児の様子がわかるし、「これから年長クラスになったときはこういうことをするんだな」と想いを馳せることもできるよね。
- そうだね。みんなで思い出や成長を共有していきたいよね。そうすれば、在園児のみんなや保護者も、これからの成長の目標ができるかもね。新聞というのは、出来事やその時の想いを伝えて残すという意味でも、特別な印刷物だと思うよ。
- そうだね。新聞を見ると、その当時の出来事を一瞬で振り返ることができるよね。ただ、園児は日々成長しているし、保護者も私たち保育者も日常的に振り返りをしていきたいと思うと、卒園シーズンだけでなく、1年を通して定期的に発行してもよさそう。
- それはいいね! 新聞のような紙面にするだけで、内容は自由にアレンジできるからね。
- 新聞の印刷というと、大きな印刷機械を使うイメージがあるけれど、オルフィス先生が印刷してくれる?
- まかせて! 書きたいことがたくさんあって1枚の紙面におさまらない時は、両面に印刷して2枚重ねて2つに折ることをおすすめするよ。8ページものの新聞になって、さらに本物っぽくなるよね。
- いつものおたよりとはだいぶ違った雰囲気で、楽しく読んでもらえそうだね。
専門家から一言
毎月の「おたより」は、必ずそのタイミングで伝えたい・伝えるべき情報(例:行事の予定)に留めて簡易的・定型的なものとし、特にクローズアップして詳しく伝えたい・伝えるべき情報(例:行事の際の子どもたちの姿)を3カ月ごとの季刊の「新聞」に書き分けてみてはいかがでしょうか?「おたより」はモノクロ、「新聞」はカラーとすればコストも抑えられます。
社労保険労務士&保育士&キャリアコンサルタント 楚山 和司 氏
保育士資格を活かし、園の経営課題を解決・支援しています。
社会保険労務士事務所 そやま保育経営パートナー