実在する企業を騙ったメールを送り、パスワードやクレジットカード番号などの個人情報を盗もうとする「フィッシング詐欺」。本文中のURLや添付ファイルを開かせ、偽サイトに誘導する手口が大半ですが、最近になってアナログな手口が確認されています。
ある日、郵便受けにAmazonから封筒が届き、中に入っていたのはバーコードシールと不自然な日本語で書かれた「感謝状」。不審に思った受取人が企業に問い合わせると偽物と判明しました。こうした不審物を送る目的は、個人情報の窃取以外に、不審物についてSNSにアップした受取人のアカウントを特定することではないかとも言われています。メールと違い、郵便物は中身を確認する人が多く、今後このような詐欺に遭遇する機会が増えるかもしれません。もし届いても、むやみに個人が特定されるような情報を発信するのではなく、送ったとされる企業に問い合わせをして本物かどうかを確かめるようにしましょう。