暖炉のある読書空間、スウェーデン式の床暖房、天井が高く開放感のある体育館など、菜根こども園には園児が絵本の世界に没頭し、思いきりかけっこできる環境があります。感性を磨き、体力をつけ、考える力を育むことで、子どもに自立心を身に付けさせることが、同園の教育目標です。この教育を支える空間づくりは、早くも地域の人々の間で評判となっています。
「堀内恵梨子理事長が双葉郡富岡町で3・11を経験し、被災しても自主的に行動に移せる人とそうでない人との違いは何だろうと考えたのが、今の教育目標ができたきっかけ。子どもたちには、自分で考えて行動できる力を身に付けてほしく、達成感や成功体験につながる教育プログラムを取り入れている。そんな自園らしい想いや取り組みを多くの方に知ってほしい」と語るのは石原剛園長です。石原園長は、Webデザイナーの経歴の持ち主。同園のWebサイトやポスター、入園案内のパンフレットなどは、愛用のMacで制作しています。自身の想いを表現し発信する役割を果たすそれらは、すぐに修正・更新できるように、すべて内製。これによって表現の質を重視しながらもスピード感を持って制作・公開することができ、それは園のサービス力の1つとなっています。
印刷物の内製化に大活躍なのが、理想科学工業(株)の高速カラープリンター「オルフィスGD」です。デザインにこだわって制作したポスターも、なめらかな色合いで表現されます。オルフィスの印刷スピードには、石原園長も大満足。「認定こども園開設時の申請書類を準備する際、その印刷スピードに驚かされた」と当時を振り返ります。役所へ提出する数千枚の申請書類を30分以内に印刷しなければならなかった時も、オルフィスの高速印刷で充分間に合ったそうです。自動でステープル止めできることも、作業の効率化に貢献しています。
紙の良さ活かしてスマートに
「Webサイトで最新情報を発信しているが、チラシや冊子、ポスターも大事。1枚に情報がまとまっていれば俯瞰しながら読めるし、広い世代の人に手に取ってもらえるなど、紙の良いところも活かし、情報を発信している」と石原園長。制作したポスター類は、事務室にいながらにして、別部屋の印刷室にあるオルフィスで出力しています。これも、パソコンとオルフィスがワイヤレスのネットワークでつながっており、離れた場所から印刷の指示ができるため。配線がスッキリして安全性も高く、スマートな印刷物づくりの環境が整っています。