朝日ヶ丘幼稚園職員がワークショップ研修 園児の感性を伸ばす場づくり

身近なアルミホイルを目の前に、最初は何をつくろうか戸惑う園児たちも、手を動かし始めると途端に、いきものづくりに没頭する様子を職員が見学
(学)朝日ヶ丘学園朝日ヶ丘幼稚園(鹿児島県日置市)では、3月14日に、ワークショップを園内活動に取り入れるための職員向け研修が実施されました。ワークショップ運営のエッセンスを伝えるのは、NPO法人CANVASです。

 考え方を考える、遊び方をつくる、他者と物事を共有するなど、IQで数値化できない非認知スキルがこれからの社会で求められています。そのために、今の子どもたちに何ができるだろうかと、教育カリキュラムに悩む園経営者も多いのではないでしょうか。

 「知識を一方的に伝える授業や『正解』のある教育ではなく、自由な創作活動を通して、プロセスを楽しみ、友達同士で遊び合ったり、学び合ったりする場をつくりたい」と語るのは、朝日ヶ丘幼稚園の池田政之園長。NPO法人CANVASが提供する「子どもたちそれぞれの感性を大切にし、自分で考え、アイディアやひらめきをカタチにして他者と共有する」ことをコンセプトにした、園向けワークショップ(以下、WS)カリキュラムに共感し、職員向け研修の実施を決めました。

 まずは、CANVASスタッフが園児に向けてWSを実施するお手本を三時間見学し、その後2時間半にわたって、WS運営者のための研修が行われました。

 実施したWSは、色への興味を醸成する「いろいろコレクション」、身近な素材でロボットをつくる「お絵かきロボット」、アルミホイルを材料にいきものをつくる「アルミホイルいきものえん」の3種類。「青と黄色を混ぜたら大好きな緑色になった!」と研究者のように色の変化を楽しむ子、「○○ちゃんのロボットは速い!」「私のはくるくる回る!」と、つくり方によってロボットが違う動きをすることを発見する子、「できた! ジンベイザメ!ここから食べ物を食べるんだよ!」と、今すぐにでも動き出しそうな、力強い作品をつくる子など、いたるところから園児たちの歓声が聞こえてきました。

職員自らがWS運営目指して

朝日ヶ丘幼稚園職員がワークショップ研修 園児の感性を伸ばす場づくり
研修を受ける職員

 研修の時間では、子どもたちの感性を伸ばすWSを運営するために、「WSとは?」「ファシリテーターとは?」という知識や心構えが説明され、日頃WSを運営しているCANVASスタッフが大切にしていることも具体的に話されました。その後、実習を中心とした4つの研修プログラムも実施。職員からは、「園児たちのワクワクしている表情がとても印象的だったし、実習では自らも夢中になってしまった」「活動中の園児たちを引き付ける言葉掛けや配慮、計画性について勉強になった」「今回学んだことは、他のどの保育でも活かすことができそう」という感想が挙がり、職員自らがWSを運営できる体制が整えられました。

 「『正解のない世の中』を生きていく子どもたちには、今回のような遊びと学びは必要。そのような場を職員自らが意識して、日々提供できるようにしていければ」と池田園長は語ります。CANVASによるWSのエッセンスを取り入れて、職員が実践する同園の今後の活動に注目です。

NPO法人CANVAS
執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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