「ウイルス」や「ワーム」の違い

 セキュリティ分野だけでも次々と新しいキーワードが登場します。それらの定義をすべて理解するのは面倒ですが、それがセキュリティ関連用語だと認識しているだけでも、事件や対策についてのニュースをキャッチしやすくなりますので、いくつか紹介しましょう。

 「マルウェア(malware)」とは、「悪意がある(malicious)」と「ソフトウェア(software)」を組み合わせた造語で、害を与える不正なソフトウェアのこと。主なものに、「ウイルス」や「ワーム」、「トロイの木馬」、「スパイウェア」が挙げられます。その他に、「キーロガー」「バックドア」「ランサムウェア」「エクスプロイト」などもあります。

 「ウイルス」は、既存プログラムの一部を改ざんして入り込み、自己増殖するマルウェアのこと。一方、「ワーム」は、単独で存在でき、自己増殖をします。「トロイの木馬」は、一見無害のように見える写真やアプリなどのファイルを通じてコンピュータ内部へ侵入し、外部から受ける命令で感染した端末をコントロールします。「スパイウェア」は情報収集を主目的とし、感染に気付かれにくい仕組みになっています。

 感染経路はメール通信時、不正サイトへのアクセス時、怪しいソフトのインストール時など様々。日々、巧妙化する手口に対抗するには、最新のセキュリティソフトと利用者の意識が大切ですね。

執筆者
八木侑子

2・4面担当のパステルIT新聞編集スタッフ。ライティングだけでなくデザインも担当しています。

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