新制度の認定こども園でうまくいく方法 園舎と経営のプロが助言

施設全体をくまなく見学。可動式の木製サッシを開け放った開放的な「オーバルホール」や 保育室のホワイトボード機能を備えた収納アイデア満載の棚などには特に関心が集まった
東京・兵庫・熊本・沖縄に拠点を置き、園舎の設計を専門的に手掛ける(株)時設計は、認定こども園の運営をハードとソフトの両面から支援することを目的に、「新制度の認定こども園でうまくいく方法」と題したセミナーを9月18日に開催しました。

(株)時設計が主催したセミナー「新制度の認定こども園でうまくいく方法」は、同社が園舎を設計し、平成26年4月に幼稚園から幼保連携型のこども園となった(学)島田中央学園 みどり認定こども園(静岡県島田市)で開催されました。

 新制度そのものの理解と具体的な経営事例を学びたいと集まった参加者は、定員の倍の21名。まずは施設見学からスタートしました。保育活動が行われている中での見学だったため、職員や子どもたちの行動に設備がどのように活かされているのかを目の当たりにしました。また、コンセプトである「ボクらのアリーナ」を具現化した自由空間と、随所に見られる細やかな工夫点を確認していきました。

 続いて、施設見学を踏まえ、園舎設計の専門家の立場から(株)時設計の代表取締役 菊地宏行氏が平面図や断面図などで建物の構造と空間の活かし方を講義しました。

 さらに、講義は定員や設置基準・移行特例、交付金と自己資金の内訳、減価償却や修繕・改修にまで発展。施設管理における重要なポイントを具体的なシミュレーション資料に基づいて解説されました。菊地氏は「今年度から制度が変わった部分もある。いつ、何をするか、常に新しい情報を入手しながら長期的な視点で最善の判断をする必要がある」と語りました。

新制度の認定こども園でうまくいく方法 園舎と経営のプロが助言(サブ1)
株)時設計 代表取締役の菊地氏

未来見据えた解釈が必要

 午後は学園経営コンサルタント 石田敦志氏の講義と座談会。自由に質問し、本音で語れる雰囲気の中で、参加者からは行政との具体的なやりとりに関する質問が相次ぎました。石田氏は、「新制度のもとに経営をする以上、行政の協力は不可欠。窓口の見解で判断が変わるからこそ行政との関係を深めながら自園らしい経営を目指して制度を活かしたい」と語りました。

 また、「新制度は社会の大きな変化に対応するためにじっくり考えられた制度。少子化や待機児童など目先のキーワードの先にある未来を見据えて解釈をすることが必要。労働人口の減少を踏まえれば、園は採用できる職員の数に応じた適正な定員と経営を考えるべき」などと提言しました。

 園舎を語る菊地氏と園経営を語る石田氏は、様々な選択を迫られている園経営者のパートナー的存在。当新聞主催で12月11日に東京国際フォーラムにて開催する「IT経営実践フォーラム」でも登壇予定です。

新制度の認定こども園でうまくいく方法 園舎と経営のプロが助言(サブ2)
学園経営コンサルタントの石田氏

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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