前回に引き続き、保育士と介護福祉士の資格統合から今後の保育業界の時流を考えていきます。保育施設も減少していく前提で、今後は介護、障害者、保育の言わば「福祉包括ケアシステム」という形を推進し、その際に機動的に、柔軟に人材流動させることで人材不足解消をしていくということなのです。人材定着に繫がり、潜在保育士、潜在介護福祉士に流れる防止策にもなるでしょう。
保育所の開設ラッシュが止まり、園児が減少し始めた際には保育士の需給バランスが逆転し、人材が余り始めた際の雇用の受け皿にもなるかもしれません。いずれにしても、既に厚生労働省が保育施設の減少、保育士の過剰化を見据えて動き出したと捉えることができます。