みどり認定こども園は、東に大井川が流れ、西に茶畑が広がる地域の住宅地にあります。静岡空港ができてからは道路整備が進み、周辺環境は変わってきていますが、それでも、稲作、レタスやハウスいちごの栽培などを間近に見ることができます。教育目標は「元気に遊ぶ子」。思いっきり駆け回れる園庭には、夢の広がる大型遊具や「泥団子スポット」があります。
新しい園舎。楕円形の「オーバルホール」は、吹き抜けのある広い空間。みんなが集まる様々なイベントや、雨の日の運動場として利用します。開放的な空間は、子どもたちの心も解き放ち、溢れるエネルギーをしっかり受け止めてくれそうです。
今日は入園式。オーバルホールには、お父さんに抱っこされたり、お母さんと手をつないだりして、9名の新入園児たちが集いました。緊張気味の子どもたちを、先生たちは歌やパネルシアターで温かく迎えます。「0歳児から5歳児のお友だちがともに生活することで、新たな関わり合いや成長の機会が生まれることが楽しみです」と麻布園長が笑顔で話しました。
地域の子育て支援の拠点として、未就園児向けの「てんとうむしクラブ」や一時預かり保育にも取り組んでいます。ベテランの先生が比較的多いのが同園の特徴。子どもたちだけでなく、保護者たちにとっても心強い存在のようです。こども園となり、子どもたちを育む人、空間、しくみがますます整いました。
発信するべき情報とは?
県私立幼稚園振興協会のIT小委員会で委員長を務める五藤理事長。こども園開設の準備に忙しい中で、Webサイトの開設は早い段階から決めていました。まずは、すでに情報更新がうまくできている島田中央幼稚園のWebサイトをリニューアルし、同じ形式でみどり認定こども園のWebサイトを開設しました。これにより、イメージを早くかたちにすることができました。
系列園の全職員を対象にIT研修を開催したのは2年前。文字入力から始め、ワードで園だよりを作成したり、ムービーメーカーで動画を制作したりする研修でした。「何でも情報発信すればいいわけではない。発信するべきことを考えながら書く。先生たちにはそれに必要な技術と経験を積んでほしい」と語る五藤理事長。情報の更新頻度と、見やすくきれいに並んだ文字や写真から、先生たちがそのことを受け止め、実践しているということをうかがい知れます。