「子どものいいところを見つけてホメましょう」という育児や声掛けの方法は先生方にとってよく聞く話かと思います。ではなぜ「ホメると伸びる」のか、その理由をご存知ですか?それは、人間の脳は本来「否定形を理解できない」から。「~しちゃダメ!」と言われると、無意識的にかえってそのことをしてしまいます。そのため「肯定的な伝え方をし、できたらホメる」が特に子どもの無意識的行動に影響を与えるという点で有効な訳ですね。
しかし、やみくもにホメればいい訳ではありません。この時期の子どもたちはお母さんや大好きな先生に好かれることに一生懸命。あの手この手で気を引こうとする子どもたちをいつもホメる訳にはいきません。ご存知の方も多いかと思いますが、伝えたいことがしっかり伝わるようにするには「I(アイ・私)メッセージ」が効果的です。例えば「○○ちゃん、××くんが可哀そうだからやめようね」ではなく「私(先生)は○○ちゃんが××くんを叩いているのを見て悲しくなっちゃった」という表現です。園児に対する声掛け、もう一度見直してみませんか?