保育士資格を持ち、イクメン(育児中のパパ)でもある社労士の笹尾氏は、煩雑かつデリケートな人事・労務管理をこう説いてくれます。「例えば、発表会で合奏をするとします。まず、誰がどの楽器を演奏するかを決めますが、自分の楽器が気に入らない子、気分で演奏に集中できない子もいるでしょう。それでも、先生方はうまく子どもたちをまとめて合奏を成功に導きます。人事・労務管理もこれと同じ。組織の目的を達成するために、個々の持ち味を活かしつつ、全体を1番いい状態にするわけです」。
先生方にとって、園が働きやすい場所であるためには、個人の資質向上、信頼・安心感の育み、メンテナンスの三本柱が重要なのだとか。現場で子どもや保護者に接するのは先生ですから、先生たちの評価は園の評価。そう考えると、個々の能力、意識・意欲、感情や健康状態までを細やかにサポートしたいものですね。
また、子どもたちには人気でも、同僚や保護者とはトラブルを起こす先生には、どんな対処が望ましいでしょうか?