園業務を支援する2社が改善ノウハウ語る!
”良い園”には人が集まる 業務改善で「余白」つくる

 少子化や待機児童減少などにより、園児の獲得競争が激しくなる中で、保護者に選ばれる園経営に必要なことは何か。2022年5月、IP無線機を提供する㈱ニシハタシステムとおむつのサブスク「手ぶら登園サービス」を提供するBABY JOB㈱が保育者向け共催セミナーを開催しました。

 園の災害・安全対策を支援する㈱ニシハタシステムは、より選ばれる園への一歩を踏み出す機会をつくろうと、業界の時流や園づくりのポイント、業務改善の手法を紹介するセミナーを企画しました。タッグを組んだのは、おむつのサブスクサービス「手ぶら登園」を提供するBABY JOB㈱。園業務を支援する両社が共通して掲げたのは、「時間」の重要性でした。

 園を取り巻く環境は少子化や待機児童の減少、コロナ禍に伴う感染予防対策や保護者対応など、大きく変化。待機児童数が平成30年と令和3年で4分の1に減少したことからも、「園児の獲得競争が始まっている」と主催の西畑氏は語ります。

 「求められるのは安心感・信頼性・保護者サポート。園の現状を分析するときにこのポイントで分類してみると、園の強みや改善点、理想の姿を客観視できる」

 例えば、園児が嘔吐した際に応援を呼ぶのに時間がかかったという課題の場合、「保護者の信頼を失う可能性がある」「緊急時にすぐに助け合える環境は職員・保護者の安心につながる」など、例を元に現状分析の方法を紹介しました。

園の現状分析のノウハウとして西畑氏が紹介した「メモ書き」。「Good」「Bad」「Hope」など簡単なテーマに沿って、頭の中にあるものを1分間で箇条書きにまとめる

 しかし、いざ改善しようというときに必要となるのが、「時間」。子どもたちとの時間、保護者との時間、職員間の時間、それぞれが密に関わりながら信頼を築くことで、魅力あるサポートを実現できます。

 こうした中、ニシハタシステムのIP無線機やBABY JOBの手ぶら登園は、ICTや採用とは異なる切り口で保育現場に余白をもたらす選択肢。ワンタッチで一斉連絡ができるIP無線機は職員間のスムーズなコミュニケーションに、保護者側がおむつを持参する必要がなく、職員側の管理も軽減する手ぶら登園は保護者支援や職員の負担軽減につながります。

 BABY JOBの福森氏は、「業務改善によって保育の時間を確保する。その効率化が保護者にとって安心につながったり、保護者の負担を軽減したりするものであれば、園の特色にもなる」と語り、参加者からの共感を得ていました。

セミナーではIP無線機や手ぶら登園の活用事例を紹介。詳細は各サービスサイトをチェック!

IP無線機|㈱ニシハタシステム
手ぶら登園|BABY JOB㈱
執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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