システム普及でセキュリティ教育も不可欠に カスペルスキーが知識習得を支援

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2017年9月13日にみのり幼稚園で開催された練馬区私立幼稚園協会視聴覚教育班主催の研修。講師はカスペルスキーCSRマネージャー籔内祥司氏
 業界に先駆け、2014年から教育・保育の現場で保護者や職員を対象にセキュリティ啓発セミナーを全国展開してきた(株)カスペルスキー。IT化が進む一方でリスクが高まる中、保育者向けに、新たなセキュリティ教材を開発中です。

 (株)カスペルスキーは、国内外の企業や官公庁、公共・教育機関のセキュリティ対策に携わる世界的なセキュリティソフトメーカーです。誰もが安全・安心にインターネットを使える世界を実現するべく、セキュリティソフトでは守れない領域の対策について伝道するCSR活動に力を入れています。特に、インターネット利用が活発でありながら、まだまだセキュリティ対策に関心が薄い母親層をサポートするために、2014年より全国各地の園で保護者向けのセキュリティ啓発セミナーを開催。セミナー受講者は今年で5,000人を超えました。

 その取り組みは、保育者にも広がり、園や関連団体からの職員研修の依頼は年々増えています。練馬区私立幼稚園協会の視聴覚教育班は、カスペルスキー社長室 CSRマネージャーの籔内祥司氏を招き、2017年9月に研修会を開催しました。日常業務として個人情報を扱う先生たちに対し、籔内氏は「園児と保護者の大切な個人情報を保有する園は、サイバー犯罪のターゲットになりやすい。先生たちはセキュリティに対する意識と知識を常に持ち、自分自身も守らなくてはならない」と語りました。

IT初心者向け冊子も無料配布中

参加者からは、「これまでセキュリティに疎かったが関心が高まった」「設定やパスワードについての講義が実践的だった」「知っているつもりになっていたことを、あらためて理解することができた」などの前向きな感想が聞かれました。

 セキュリティ分野は難しい印象があるものの、こうしたきっかけさえあれば、自身のリスクを認識し、対策を主体的に学ぶことができるようです。

保育者向け新教材を開発

 厚労省や文科省などのICT化支援助成金の利用を機に、園児名簿管理や電子連絡帳などといった個人情報を取り扱うクラウドシステムの利用が急増しています。これに伴い、全職員のセキュリティへの関心を高め、具体的な対策を講じていくことが求められています。

 カスペルスキーでは、保育者のセキュリティ知識を個別に確認するための新教材として「情報セキュリティ診断サービス」を開発中。12月2日よりベータ版が無料で公開されています。「基本(一般保育者向け)」と「上級(管理者向け)」に分かれており、インターネットの使用状況7問のほか、「基本」はモラル、セキュリティ、法の3分野から、「上級」はWeb・メール、PC・周辺機器、SNSの3分野から20問、合計27問が出題されます。

 80点以上であれば合格とみなされるため、診断サービスを利用した保育者は自身のセキュリティ知識を点数で把握し、解説で知識を補うことができます。籔内氏は「まずは個別のスキルを把握し知識を気軽に学んで欲しい。ただ、そこで終わらず、園全体で課題を整理し、具体的な対処を進めてもらえたら」と語ります。 

株式会社カスペルスキー
情報セキュリティ診断サービス
執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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