この記事のポイント
- こども園移行に伴い、従来の請求業務や保護者連絡の方法の見直しが必要に
- システム導入から6年。保育料計算・出欠管理・保護者連絡にICTをフル活用
- 業務の記録が一つに。園長や学年主任が実感したICTのよさ
大洲こども園が保育ICTシステム「パステルApps」を導入したのは、こども園移行前の2017年。懸念だったのは、これまで一律だった保育料・諸経費が多様化することによる職員負担の増加や、働く保護者が増えることによる柔軟な連絡手段の確保。従来の請求業務や保護者連絡の方法を見直そうと、業務のICT化に踏み切りました。
導入後すぐに活用したのは、保育料計算と諸費用計算、預かり・延長保育の機能です。これにより、保護者はアプリから預かり保育の申し込みができるようになり、園も保育料や諸費用の金額を合算して口座引き落としできるようになりました。今では保護者へのメール配信や出欠管理、用品販売、園評価アンケートなど、園のさまざまな業務をパステルAppsで行っています。
業務の記録が一つに ICTのよさ実感
導入から6年。徐々に利用機能を拡張してきた小原志信園長らはICTのよさについて、「業務の記録や子どもに関わる情報を一か所にまとめられること」とふりかえります。例えば、紙のおたよりもメール配信にしたことで送信履歴や開封状況をシステムから確認可能に。「いつ・誰が・誰に送ったか」「誰をフォローする必要があるか」を把握しやすくなりました。
学年主任の先生からは、「色々な業務が並行して動いていて余裕がなくなることもある。すぐに共有・確認できることや記録が残るのは安心」という声も。小原園長も「本当に見たいところに目を向けられる。そのためのICT活用を続けていきたい」と語りました。
学校法人大洲学園 大洲こども園(静岡県)
昭和33年開園の大洲幼稚園が前身。開園から65年が経つ今も、子どもたちが喜びいっぱいで笑顔で帰っていく環境づくりを大切にしている。