ベビーテックアワードジャパン2020
永田審査委員長に聞く、 保育事業者向けICT商品 2020年の傾向

 ICT活用で育児をより安全安心にし、子どもたちとの関わりを手厚く効率よくするベビーテック。中でも「保育ICT」部門は集団保育現場で用いるデバイスやアプリで読者の皆さんの身近な課題を支援する商品群です。

 保育博2020にて開催の優れたベビーテック商品を表彰する「ベビーテックアワードジャパン2020」に出品された今年の「保育ICT」商品は、より細やかな課題に応えるサービスが増えています。昨年は日報週案等の業務支援や午睡監視と記録支援を行うなど、ベース部分をまず支援する物が多くありました。今年はベース部分から発展して、地域の複数病児保育所を横断し一人でも多くの病児を保育する支援システム、様々な勤務形態で就労されている保育従事者をAIが公平適切に割り振るシフト管理アプリ、保護者と園で児童の健康状態共有や登降園管理を手軽に行うアプリ、園業務の統合的な支援システム、簡単にルート指定でき従来品より位置精度が高いとするバス運用アプリ等です。安全対策部門でも、体温心拍体位を1日中自動記録するデバイスとアプリ、天井カメラを設置するだけで毎回の準備や充電が不要で複数の園児の午睡を同時に見守るものがあり、健康管理部門では園児の検温を連続・非接触でできるスマート体温計が出展されています。

 いずれも優れた商品ですが、特に優秀と認められた受賞商品が保育博2020で表彰、展示されます。是非会場にて商品をご覧ください。

公式サイト
執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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