感染リスクを徹底軽減!園バス除菌方法

園バスは園内でも特に密になりやすい空間。感染リスクを軽減するための対策について、日産車体株式会社の峯好英さんに聞きました。

 日産車体株式会社(神奈川県平塚市)は、やさしい黄色とかわいい動物音楽隊のシートが印象的な園バス「シビリアン」や「NV350キャラバン」を始めとした様々なタイプの車両の開発・製造を行っています。

 同社は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、飛沫防止対策を施した感染症患者輸送車の製作や医療用ガウン、フェイスガードの製作、寄贈にも取り組んでいます。

日産車体 峯 好英さんの声

 幼稚園、保護者の方々が安心、安全に園バスをご使用できるよう、除菌箇所のチェックリストと清掃方法を紹介いたします。公開したリストには、ハンドルや鍵、ウインカーレバーなど見落としやすい場所を含めて、15のチェック項目があります。

 車内の清掃、除菌に適しているのは、柔らかい布やマイクロファイバークロス、高濃度アルコールです。漂白剤やアンモニアを含む洗剤は車の内装を傷めるおそれがあるため使用はお控えください。

 また、園バスは掃除しやすいよう塩化ビニール製のシートを使っていることが一般的ですが、アルコールとの相性が良くないため、アルコール除菌をした後に中性洗剤を数滴垂らしたぬるま湯で水拭きすることで、劣化を防止する効果が見込まれます。

 送迎時は3密を回避するため、換気に気を配りましょう。窓を閉め切っている状態でも、エアコンの外気導入モードでファンを最大風量で回せば、シビリアンは約5分、NV350キャラバンは約2分で車内の換気ができますが、窓を開けるとより素早く空気を循環させることができます。

 加えて、園児の皆さんがバスに乗り込む際、手を消毒することも有効な感染防止対策になります。100円ショップ等で購入できるボトルホルダーを使用してアルコール消毒液を乗降口に常備しておくと便利です。ただし、夏場になると車内温度が70度を超えることもありますので、送迎後にアルコール消毒液を車内に置いたままにすることは避けてください。

 今回は主に除菌方法について、紹介させていただきました。弊社では、引き続き、ハード、ソフトの両面から感染防止の取り組みを継続いたします。

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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