Cookieを確認しよう

Q.今月のお悩み
 情報収集や物品購入にインターネットを利用します。アカウント登録やバナー広告のクリックも気軽にしていますが、最近同じ広告が異なるサイトでも延々と表示されます……。情報漏えいでしょうか?

Cookieを確認しよう

 Webブラウザにおける「Cookie(クッキー)」という言葉を聞いたことはありますか? Cookieとは、閲覧しているWebサイトからPCやスマホの中に保存される情報のこと。記録する情報は、ログイン情報やサイト訪問日、頻度などさまざまです。

 例えば、IDとパスワードを入力して一度ログインしたサイトにしばらくしてからアクセスすると、IDやパスワードを入力せずにログインできるのは、ログイン情報が保存されたCookieのおかげです。

 このように、Webサイトの利便性に一役買うCookieは、「ファーストパーティーCookie」と「サードパーティーCookie」の2種類があります。Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールは、ファーストパーティーCookieを使ってユーザーの閲覧履歴やログイン情報を記録していますが、バナー広告などのインターネット広告では、トラッキング(ユーザーの行動を追跡する)のためにサードパーティーCookieを多く利用しています。

 その違いは、実際に訪れたWebサイトから付与されたものかそうでないかです。Cookieに紐付けられているドメイン名が「現在、閲覧しているWebサイトのドメイン名」と同じ場合はファーストパーティCookie、それ以外のドメイン名であればサードパーティーCookieと呼びます。後者は、ユーザーが訪れたことがない広告事業者などから付与され、ブラウザの閲覧履歴などを取得するため、大手ブラウザは一部制限や近い将来にサポート廃止を発表しています。

診断例(パステルIT新聞サイトの場合)
https://trackingthetrackers.com/

 しかし、中にはサードパーティーCookieをファーストパーティーCookieに偽装するWevサイトも存在します。「TrackingTheTrackers」では、偽装の有無の判別が可能。検索枠に確認したいURLを入力し、「ANALYZE」をクリックして、偽装していなければ「Good news」、偽装が疑われる場合は偽装によって付与されたCookieの内容が表示されます。日頃から利用するWebサイトは確認しておきましょう。

執筆者
服部由実

編集長。企画・取材を担当。IT企業の広報部門に所属し、社外広報や採用活動に取り組んでいます。

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