(引用)「第2回 乳幼児の親子のメディア活用調査報告書」
ベネッセ教育総合研究所では、「小さな子どもとメディア」について多角的に考えるため、乳幼児の生活におけるスマホをはじめとしたメディア利用や保護者の意識を調査しました。
学習系のツールとして変わる保護者の意識
調査によると、乳幼児の母親のスマートフォン所有率は9割を超え、スマホを利用する比率は0~6歳の全年齢で増加傾向にあり、0歳児においても約4割の母親がスマホを日常利用しています。前回調査よりも大幅に増えていることが明らかになりました。
スマホのようなメディアは指で触るだけで画面を変化させることができ、その視覚的な変化は子どもの自己効力感を高め、「おもしろい」と感じさせるもの。私たちの身の回りにある子どものおもちゃも、そうした工夫がなされているものが多いようです。近年では、保護者のアプリ・ソフトに対する意識も、「歌や踊りを楽しめる(66%)」「知識が豊かになる(58.3%)」「作る、描くなど表現力を育む(56%)」など、学習のツールとして肯定的に捉えられていることがわかります。
教育人間学を専門とする白梅学園大学の汐見稔幸学長は、「得た知識を真の理解へと深めるには、実際に五感を使って感じることが絶対条件」と語ります。乳幼児にもアクティブ・ラーニングが大切であるように、動画や絵本などの間接情報と豊かな実体験がつながることで知識が身体に刻み込まれ、智恵とつながる知性が身につきます。触れるメディアや遊びに変化はあっても、いかにそれを実体験に結びつけるかは不変的なテーマであるようです。
詳しい調査結果は下記Webサイトよりダウンロードいただけます。
第2回 乳幼児の親子のメディア活用調査 レポート [2018年]