教えて!森脇さん③ 前編「システム化は欲張らずシンプル発想で ICTで解決しやすいこと」

森脇 潤一(Moriwaki Junichi)氏

 岡山県生まれ。博報堂DYグループを経て、(株)リクルートマーケティングパートナーズ入社。保育園と保護者をつなぐコミュニケーションサービス「kidsly(キッズリー)」を企画・開発。まなび事業本部 事業開発部 保育支援推進リーダー

システムの選定を失敗しないコツ

 園のICT化を支援する厚労省や文科省の補助金が話題となっています。忙し過ぎる先生たちの業務を見直すきっかけになっていることは、良いことですよね。

 その一方で、様々なシステムの機能や価格を比較し、選定に悩んでいる園長先生がいらっしゃいます。せっかくシステムを導入するのだから、間違いのない選択をしたい、より便利で使いやすいものを選びたいと思うのは当然のことです。

 ただ、ここで大切なのは、忙し過ぎる先生たちの、どの仕事(どの問題)を解決する目的でシステムを導入するのかということ。あまり欲張ると、使い勝手の悪い、複雑なシステムを選んでしまいがちです。
 

 

登降園時間を簡単管理

 例えば、登降園の時刻管理。これは園児の登降園の時刻を正しく収集し、集計するというシンプルな業務です。しかし、これまでは保護者や保育者に手間がかかる管理が散見していました。

 これがスマホやタブレットの登場により、保護者の個々のスマホから、あるいは玄関に置いた共有タブレットから、画面をタップするだけで時刻が記録できるようなアプリを開発することができました。集められたデータはエクセルファイルに出力し、園の集計方法に従って自由に加工ができます。関連する事務処理はいろいろありますが、すべてを連携させようとすると複雑になります。保護者が迅速に正しく「記録する」、保育士が正しく「集計する」ということをシンプルにしくみ化することを考えれば、無駄のない、使いやすいシステムとして、運用もスムーズです。

 効率化と共有化を実現するICT。わかりやすい部分で実践し、その効果を実感してみることで、次のポイントを見出すのが得策かもしれません。

登降園管理システム「kidsly(キッズリー)」

執筆者
鈴木あゆみ

パステルIT新聞編集長。特集の企画・ライティングほか、紙面全体の編集を担当しています。

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